これからの課題についての会員意見

2021年にサイトの引越しをしている際に見つかった資料です。頭の下がる思いです。今なら他の方法で意見集約をしていることでしょう。(花家)

「演劇と教育」研究会・資料


9月の研究総会に際し、これまでの会員を対象に「みなさまが、研究会でとりあげるべきだとお考えになる具体的な研究領域・課題について、ご意見をお聞かせ ください。会の今後の活動の参考にさせていただきたく存じます」と往復ハガキで意見をもとめた。以下が返信のあった意見のすべて(発送67通、回答13 通:回答率19.4%―96.10.31現在)。順不同。

A 演劇と教育の先進国。たとえばイギリス等の報告など期待しています。
B 一つは俳優・舞台技術スタッフの実践的養成の公立のシステムの確立の問題に関心持っています。今一つの問題は初等、中等(高校まで)の教育にどのような形で演劇教育を編入させて行くべきかの問題があろうかと思います。
C 高校演劇におけるコンクール形式と演劇教育の問題について関心を持っています。
D 劇指導の基礎としての劇遊び。
E 学校五日制の中での演劇と教育のあり方。演劇教育の日常的展開。
F 演劇と教育の連携、接合にかかる各種の実践の幅広い紹介とともに、理論としての支柱を広く再提示してもらって(冨田先生の理論が、まだ広く大きく知れ渡っていない現状を踏まえて)議論の活発化を促してもらいたい。
G 「演劇と教育」についての現状認識と問題点の整理。当面の対策と根本的解決。
H 学習指導要領と演劇。歴史的考察と問題点について検討する機会を作っていただきたい。
I 私達にとって関心を呼び覚ます「演劇と教育」を現場で一般化するだけでなく、21世紀の社会で緊急な教育手法をアピールする為「クリエイティブ・ドラマティクス」を取り上げてみてはと思います。すでに系統的に論議されておりましたらごめんなさい。
J 日本人の「演劇」に対する先入観を研究しなおす必要があると思います。漠然とした敬遠の犠牲になっているのが演劇教育ではないでしょうか。
K 演劇教育の体系化の必要性を感じます。他教科との連携の諸問題。諸外国の演劇教育実践の調査研究。各種実践報告研究。
L ドラマセラピーと演劇指導との関係。迫力あふれる舞台を作る劇指導はどのように。
【追加】
M いじめ問題に演劇教育は?(理由)自己主張や、共同生活の訓練になるから。(今朝のラジオで思い付きました。いつも「障害者と演劇」ですので)

以上
1996.11.1