2022年6月の研究会(オンライン)のおしらせ

日本演劇学会 演劇と教育研究会
2022年6月研究会(オンライン)のお知らせ

事前配布資料があります。


▼日程:6月19日(日) 14時~17時頃
▼会 場:ZOOMによるオンライン実施(申し込み方法は下記)
▼報告者:佐野 語郎
▼テーマ:「県立神奈川総合高校~(自由選択)舞台系科目から舞台芸術科新設までの26年」

▼内容:
現在、わが国の公教育の芸術教科には「音楽・美術・工芸・書道」はあるが「演劇」は無い。しかし、国語をはじめとする一般教科の授業展開において演劇的手法が取り入れられることはあり、また近年「総合的な学習」や「自由選択科目」の中で演劇教育を正課として導入している公立高校や、少数ではあるが全国的に見ると「演劇科」を設置している高校(公立・私立)も存在している。
そうした中で、神奈川県立神奈川総合高等学校の場合は設置学科の位置付けが大きく変わった点で異色である。1995(平成7)年、単位制による全日制普通科高校(個性化コース/国際文化コース)として開校、「学校設定科目(自由選択)」の一系統として「舞台系科目」が設定される。2021(令和3)年、県立高校改革実施計画により本校に「舞台芸術科」が「普通科」と併置されることになり、その教育実践が活用されることになる。
本報告では、その教育内容の広がりと社会的認知がどのようにしてなぜ実現に至ったのかについて、その過程を追いながら考察し検証する。

  1. 教員免許(生徒管理事務資格)と「演劇」指導者※例:高校二級免許取得(外国語)非常勤講師
  2. 授業設計~ゼロからの出発~「演劇概論」「戯曲研究」/「基礎演技」「身体表現」
  3. 実技科目の授業と発表の場~AVスタジオと多目的ホール~
  4. 専門性(照明・音響)とボランティアスタッフの協力
  5. 総合高校の特色「舞台系」と他系統科目(美術・音楽)との連携による発表
  6. 職員同士のコミュニケーションおよび新設科目(集中講義「舞台技術」/「舞台実習」)の承認
  7. 舞台系発表会(学年末)と外部一般・招待者の見学
  8. 授業担当者の交代と教育体制の継承(数年に及ぶ協働の卒業生スタッフ)
  9. 神奈川県教育委員会「県立高校改革実施計画」に基づく「舞台芸術科設置」構想とその実施
  10. 「舞台芸術科」誕生に伴う新カリキュラム編成と学校施設の整備・充実

※(注1)ネット検索⇒「演劇科のある高校」 ※(注2)ネット検索⇒「かなそう舞台芸術科」

●(注1)・(注2)ネット検索をお願いいたします。また、添付ファイルの資料もご覧ください。

報告者プロフィール

佐野語郎 

早稲田大学(一文演劇)卒業・日本演劇学会会友/※ネット検索⇒「佐野語郎」
2001年~2010年 慶應義塾大学文学部「映画演劇論」非常勤講師
2006年~2014年 日本橋女学館高等学校<演劇研究系列>非常勤講師
1998年~ 日本演劇学会分科会「演劇と教育研究会」報告・「西洋比較演劇研究会」報告
2000年 日本演劇学会全国大会秋季大会/研究発表「単位制総合高校における演劇の授業」


■研究会の申し込み方法
参加を希望される方は以下のフォームに必要事項を記入の上お申し込みください。後日、ID/PWまたはURLをご連絡します。

https://forms.gle/b4jgUofCQH94k1rh8

■研究発表&実践報告の募集

日々の研究成果や実践をご報告してくださる方を、募集しています。
ご希望の方は、E-mailで研究会宛ご連絡をお願いします。運営委員会で確認後、日程等のご相談をさせていただきます。

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