2021年10月の研究会(オンライン)のお知らせ

▼日程:10月31日(日) 14時~17時頃
▼会 場:ZOOMによるオンライン実施(申し込み方法は下記)
▼報告者: 花家 彩子(常葉大学)
▼テーマ:
生徒の「表現」を成立させる教師のまなざしのあり方
ー渡部淳『教育における演劇的知』(柏書房、2001年)についてー


▼内容:

本発表は渡部淳『教育における演劇的知』を再評価する試みである。
本書は渡部の「獲得型」の学びに関する一連の研究における初期のものの一つであり、これが学習方法としての演劇のあり方を提唱するものとしてそれまでの演劇と教育の関係に関する議論とは一線を画すものであったことはすでに知られている。本発表は、本書における「表現」とは何か、その表現を受け止めているのは何者で、どのように受け止めているのか、を本書から読み取ることを試みる。
結論としては、ここで生徒の表現はその場に居合わせる他の生徒によって受け止められていることで表現として成立するが、教師はその事実に無自覚であり、同時に教師は、自覚的には、学習の評価者としてしか生徒の表現をとらえていないことを指摘する。
しかし発表者としては、ここには、表現すること/表現を受け止めることによって成立する学びの別な可能性への手がかりを見ようとしている。

■研究会の申し込み方法
参加を希望される方は以下のフォームに必要事項を記入の上お申し込みください。後日、ID/PWまたはURLをご連絡します。
https://forms.gle/b4jgUofCQH94k1rh8

■研究発表&実践報告の募集
日々の研究成果や実践をご報告してくださる方を、募集しています。
口頭によるご報告&質疑、60~90分程度。
実施に際してはA4版2~3枚程度のレジュメ作成をお願いしています。
ご希望の方は、E-mailで研究会宛ご連絡をお願いします。
運営委員会で確認後、日程等のご相談をさせていただきます。

日本演劇学会分科会 演劇と教育研究会